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FPが教える!株主総会初心者向けガイド

FPが教える!株主総会初心者向けガイド

毎年6月下旬は株主総会が多く行われます。

私は今シーズン5社の株主総会に参加しました。
その5社はこちらです。

・NTT
・伊藤忠商事
・ジャストシステム
・リミックスポイント
・オリエンタルランド


そのうち現地参加はジャストシステム1社のみ。
残りの4社はオンライン参加です。

株主総会に参加して感じたことや、見通しを、近日YouTubeへ動画をアップしようと思っているので、ご興味ある方はこちらのチャンネルをご登録しておいてください。

《株学YouTubeチャンネル》

コロナをキッカケに始まった株主総会のオンライン化。
僕のような地方在住の株主にはありがたい限りです。

コロナが落ち着き、オンライン開催を終了する企業も増えてきていますが、
ぜひ今後も続けてもらいたいものです。

ここで質問ですが、皆さんは株主総会へ参加したことありますか?

株を保有している方でも『ない』と答える方が大半なのではないでしょうか?
ただこれはすごく勿体無いことです。
個人的には株主総会に参加されることを強くオススメします。

それはなぜか?

と言いますと、『株主総会には会社のカラーが色濃くでるから』です。
企業によって全然違います。

役員の発言、株主の発言、雰囲気

これを見るだけで、その企業が魅力的かそうでないかすぐにわかってしまいます。
なのでぜひ参加していただきたいです。

ですが、『株主総会ってなんか敷居が高そうだし、怖そう・・・』って思っている方が多いのではないでしょうか?
それは、株主総会がどういうものか想像がつかないからだと思います。

今回は、『株主総会に参加してみようかな?』と思っていただけるよう、株主総会とはどういうものかについてお話をしていきます。

執筆者 岡本昌幸 資産運用特化型ファイナンシャルプランナー 手証券会社にて16年勤務したのち、2021年に地元徳島県で資産運用に特化したファイナンシャルプランナー事務所である、ひとざい投資104株式会社を設立。セミナーや個別相談などを通じて、法人顧客へは従業員への福利厚生として、個人顧客へは転ばぬ先の杖として金融教育や資産運用アドバイスを提供している。 地元国立大学や金融機関へもサービスを提供する一方で、顧客は全国へ広がっている。 日本株系YouTubeチャンネル『株学』も運営。双子の女の子のパパでもある。


目次

株主総会とは?

株主総会とは?

株主総会とは、企業の最も重要な決定を行う場所です。
株を保有する人々、つまり株主が集まり、企業の未来について議論し、投票します。

具体的には、役員の選任や重要な経営方針、企業が取り組むべき大きなプロジェクトなどが審議されます。企業が株主に開放する最も公式な場と言えるでしょう。

株主総会は通常、年に1回、企業の事業年度終了後に開催されます。(3月末で事業年度を終える企業の株主総会は6月下旬に集中する。)
ただし、必要に応じて臨時の株主総会が開催されることもあります。

会場は会社のオフィス、ホテルの会議室など、大人数が集まれる場所で開催されます。
先ほども述べましたが、最近ではオンラインとのハイブリット開催で行われることも増えています。

株主総会の目的

株主総会の目的

株主総会の主な目的は、株主が企業経営に参加し、その方向性に影響を与える機会を持つことです。

株主は企業の所有者と言えるので、経営の方向性や重要な決定を下す権利(議決権)があります。

一般的に、100株につき1票の議決権がありますが、企業によっては議決権のない株式を発行することもあります。
大切なことは、持っている株の数だけ自分の意見を表現する権利があるということです。

そこでの決定は企業の将来に大きな影響を及ぼす可能性があるため、株主総会は非常に重要だと言えます。

株主総会の流れ

株主総会の流れ

株主総会の主な流れは以下のようになっています。(会社により異なる場合があります。)

招集通知

株主総会が開催される前に、企業は株主全員に対して招集通知を送ります。

この通知には、開催日時、場所(またはオンラインでの参加方法)、議題などが記載されています。
当日参加できない株主のために、返信用はがきでの議決権行使や、オンラインでの議決権行使も可能となっています。

開会の宣言

株主総会は、会長や社長などの役員による開会の宣言で始まります。

彼らは出席者を歓迎し、会議の目的を説明します。
やむを得ない理由で欠席の場合を除き、全取締役・全監査役が出席しています。

議事進行

その後、各議題についての説明と討議が進行します。
これには、経営報告、財務諸表の承認、役員選任などが含まれます。

近年では、経営報告の際に事前に作成された動画やスライドが利用されるケースが増えているように感じます。
そうすることにより視覚的に状況を把握することが可能になるため、専門知識のない株主にとってはすごく良いことだと思います。

質疑応答

議事の説明と討議の後には、通常、株主からの質疑応答の時間が設けられます。
ここが株主総会の山場です。

この時間は、株主が経営陣に直接質問を投げかけ、疑問点を解消する機会となるわけですが、質問時のルールとして、

・1回につき質問は1つまで
・要点をまとめて質問する
・関係のない質問はしない

などが決められています。

にもかかわらず、

・1回に何問も質問しようとする人
・ダラダラとしゃべっていつまでも質問をしない人
・文句ばかり言う人
・長期の株主だからと特別待遇を求める人

などルールの守れない株主が続出します。

それに対して『経営陣がどういう反応し、どういう対処をとるのか?』これを見て入ればその会社の質が高いのか低いのかが良く分かります。

例えば、『伊藤忠商事』

この会社は素晴らしい対応をしています。

また、たまに全く質問の出ない企業もあります。
こういう企業は、「あまり人気がないんだな。」と思ってしまいます。

議決

質疑応答の後、株主は議題について投票します。

議決権の数は保有する株式の数によります。

閉会の宣言

最後に、全ての議事が終わった後、会長や社長により閉会が宣言されます。


以上が株主総会の流れになります。

もちろん質問数の多い少ないなどにより、株主総会の時間は異なってきますが、1時間~1時間半を目途にしている企業が多いように感じます。

株主総会に参加する利点

株主総会参加の利点

株主総会に参加する利点についてはここまでにも述べてきましたが、最後にまとめておきたいと思います。

・企業の現状や将来の計画について直接役員から聞くことができる。
・自分の意見や質問を直接役員に伝える機会が得られる。
・他の株主の意見や、場の雰囲気、企業の対処の仕方を肌で感じることができる。
・企業の経営陣に影響を与え、投資の将来に対する自身の見解を形成することができる。


いかがでしたでしょうか?

株主総会は企業の経営を左右する重要なイベントです。

株主としては、この会議を通じて自分の意見を企業に伝え、投資先の将来を左右する決定に参加することができます。
自分が投資している企業の株主総会に積極的に参加し、自分の投資を最大限に活用しましょう。

この内容がその手助けになると幸いです。



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